interview
■有馬 勝正さん
インタビュー内容(前半)
最近、天文館に行くとアーケードには大きなハートマークが描かれた看板をよく見かけます。そこには「We Love 天文館」のロゴ。
そして夜になれば、その大きなハートマークがキラキラ光る看板もあり、素敵な雰囲気を醸し出してくれます。
今回は、「We Love 天文館」について、We Love 天文館協議会会長の有馬勝正さんにお話を伺ってきました。
Q.「We Love天文館」について結成された経緯などを教えていただけますか?
実は、今年6月に発足したので、まだ3ヶ月しかたってないんですよ(インタビュー時:2007年9月)
結成は、郊外の大型店の進出が大きなきっかけでした。
これまでは、大型店は大型店で、商店街は商店街、社交業は社交業など…実はそれぞれに活動していたんですね。でも、天文館が一体となって立ち上がる必要があるのではないか?ということで、一つになり、天文館を盛り上げよう、と。それが経緯です。
もう一つは今、県民、市民の視線が今南(中央駅の開発)にあると思います。
ですが、もう一回街を見て下さい。私たちの街は皆さんの街ですよ。そう捉えていただきたい。
「We Love」の『We』は私たち商店街の人間を指しているのではないのです。県民、市民の皆さんを指して『We』。一市民としての『We』。そういう意識を県民市民に持っていただきたいという意向です。
Q.「We Love天文館」を立ち上げてから何か変化はありましたか?
まず、天文館の意識が変わったと思います。
それと、「We Love天文館」にはバリアーがない。これまでは、大型店の組織には大型店しか入れない、商店街の組織には商店街しか入れない。そういう組織内の足かせがあったのでバラバラに活動していたのですが、バリアーがなくなりましたね。
活動の核は商店街の人間が中心になって行っていますが、関心のある人みんなで盛り上げていきましょう。
天文館まちづくり憲章にに基づいて活動をしていきたいと思ってます。
Q.コンパクトシティを提案していましたが、モデルとしている都市などはありますか?
青森ですね。青森は、雪の多い地方です。つまり、雪国はコンパクトシティでなければ除雪作業などにコストがかかるんですよ。だから街づくりの取り組みが進んでいます。
コンパクトシティであることのいい点は、歩いて街が回れる、ということです。ウォークラリビリティに優れている街は車を使わないのでエコの面から考えてみても、非常に効果があります。
皆がエコを意識することで「一日1キログラムCO2を減らす」という京都議定書の目標に到達するんです。
自家用車に頼らない街。本当に後世にいいものを残したいと思うなら、エコロジーにも取り組んでいかなければいけないと思います。
まぁ、鹿児島は立地条件的にもコンパクトシティにならざるを得ない、そういう地形ではあります。自然にコンパクトシティになってる、そういう傾向にあります。全国的にも異例な傾向です。
車を使わないエコでコンパクトな街。
郊外大型店などの考え方は「駐車場がただで利用できる」モータリゼーション。アメリカ型の競争原理システムに基づいています。
私たち天文館が目指しているのはヨーロッパ型。商業、商店街の町おこし。
アメリカ型の大型店は消費者しかみないので、儲からなければ撤退してしまいます。
が、天文館はそうはいきません。逃げる場所はありません。
街が壊れ、失われてしまってから「昔、天文館がここにあったよね」と将来に昔を偲ぶ。
もしそういう会話をするとなると、寂しいと思いませんか?
天文館は、ひとつの鹿児島のステータスです。そして物販の僕たちがそれを勝手にシンボルと決めている訳ではないんです。
それを作ったりするのも、県民、市民、皆さんなのです。そういう意味でも天文館を盛り上げていかないといけないと思っています。
長い間かけて県民、市民のみなさんが判断していくものでしょうけど。
Q.県外にむけてのアプローチはどうお考えですか?
パッと思いつかないな(笑)。発信するといったら…焼酎とか(笑)?
ロケーションとか、山や海があって。歴史とか篤姫とか。
新幹線の導入などで、県も市も一生懸命観光にも力を注いでますよね?
でも、観光って同じ場所に一生に一度か二度くらいしか訪れないんですよね。
たとえば海外の場合など、街の人たちが街を愛してますよね。誇りにしてますよ。
例えば、誰かに案内する際にひとつのお店を紹介して、「このお店より高いものが食べたかったらここのお店。ここより安いお店ならこっちへ」みたいな感じで、紹介する。
海外で街を愛する人たちっていうのは、市民の人たち一人一人がコンシェルジェ。
観光を否定するわけではないです。観光も大事ですが、自分たちが楽しい街。
孔子の言葉にも「近きを説(よろこ)び遠きもの来る」という言葉があります。自分たちが楽しんでいると遠くから人がやってくる。そういう意味です。
「まち」は一体誰のためにあるのか?それを見失ってはいけない、そう僕は思います。
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